2006年 10月 03日
難思の弘誓は難度海を度する大船
親鸞聖人は人生を海にたとえて「難度海」と言っています。「難度」とは「渡りにくい」という意味です。苦しみの波が次から次と押し寄せ、渡りにくい海のようなものが人生だから、「難度海」と言ったのです。借金で苦しむ人は「この借金さえ返したら」と思い、病気で悩んでいる人は「この病気さえ治れば」と願うでしょう。ところが、一つの苦しみを乗り越えて、ヤレヤレと思うまもなく別の苦しみが現れます。親鸞聖人は、苦しみ悩みの絶えない人生の海を明るく楽しく渡す大きな船があると説かれました。その大船が「難思の弘誓」です。「難思の弘誓」とは「阿弥陀仏の本願」のことです。弥陀の本願の船に乗せられたならば、絶対に崩れない幸福に生かされます。本願の大船に乗って、絶対の幸福になることこそ人生の目的だと親鸞聖人は教えられています。「すべての人を絶対の幸福に救う」というのが私達には想像もできない阿弥陀仏の広い誓いです。南無阿弥陀仏
by jokokuji
| 2006-10-03 21:03
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